広瀬神社 砂かけ祭 2006年2月11日

奈良県の河合町に広瀬神社があります。奈良盆地の川は、このあたりにすべて集まり、大和川となって大阪へ流れていきます。「河合」という地名も、まさにそのことを表しています。古来、広瀬神社は大和の水を守る神様として崇拝されてきました。
毎年2月11日に砂かけ祭という奇祭が行われます。田人に見立てた白装束の男が参拝客めがけて砂をかけると、すさまじい砂のかけ合いが始まります。私も何度も頭から砂を浴びました。事情のわかった参拝客は、全身重装備で参加しています。レインコートを羽織り、ゴーグルをつけ、カメラはビニールで守っています。そうしないとカメラが壊れます。最前線で田人に砂をかけるのは子どもたちです。写真を撮るために前進する、砂がかかるから後退する。それの繰り返しで、結局あまり良い写真は撮れませんでした。
これはお田植え行事のひとつらしいです。そう言えばこの時期、奈良盆地のあちこちでお田植え行事があります。でも、こんなに激しいのはここだけです。砂は雨を表しているらしいです。砂をたくさんかけ合えばかけ合うほど、その年は豊作になるとか。

富雄川沿いの奈良自転車道を行きます。
在原業平が河内の女の元に行く時に通った業平橋

→「奈良の古道」→「業平道」
昔、法隆寺→天理間を走っていた天理軽便鉄道の橋脚跡です。
富雄川沿いの自転車道
河合町の町並み
広瀬神社に到着
ふだんは静かな神社も、今日だけはお祭り気分です。
本殿です。祭の前の静けさ。
田圃に見立てた砂場。まもなくここが修羅場と化します。
完全防備の子どもたち
いよいよ緊張が高まります。
消防団の人に連れられて田人登場。
まず田圃を耕して回ります。
砂かけ開始!
田人を集中攻撃!
大量の砂が舞い上がります。
戦闘がいったん終了し、田人が今までの乱暴狼藉を謝罪します。
完全防備の人。カメラを守っておられます。
第2ラウンド開始!
逃げろ!
大量の砂!今年も豊作だわ・・・
いつもよりたくさん舞い上がっております。
牛の登場です。
参拝者に挨拶して回ります。
またまた、砂かけの開始。
子どもたちは元気だなあ。
攻撃の手を休めません。
田人の反撃!

それにしても激しいお祭りでした。砂よけ対策をしっかりやっていなかったので、えらい目に遭いました。でも、体に砂がかかったら、この一年健康で過ごせるそうです。