大阪文学散歩もど記  〜帝塚山〜

住吉さんから電車道を北上し、帝塚山の住宅街の方に入ってしばらく行くと帝塚山古墳がある。全長約120mの前方後円墳で、大阪市内の古墳の中で唯一原型をとどめている。正面からしか見えず、中へは入れない。

南海本線の踏切を渡ると帝塚山学院がある。このあたり閑静な高級住宅地「帝塚山」の中心部であろうか。

 庄野潤三「プールサイド小景」は、このあたり帝塚山の高級住宅街が舞台らしい。プールは帝塚山学院のプールらしい。

さらに東へ行くと万代池がある。大きな池の周りが公園として整備されている。池のすぐ横の道が熊野街道 。姫松の交差点まで、古い雰囲気のある道が続く。世界遺産登録にあやかるためか、熊野街道の碑がたくさんある。

平安時代中期から盛んになった熊野詣。八軒家(今の天満橋付近)から熊野本宮までの熊野街道は多くの参詣者で賑わいその様子は蟻の行列に例えられて「蟻の熊野詣」と言われた。