大阪文学散歩もど記  〜玉手山公園〜

 我が家の子どもがまだ幼児だったころ、何回か遊びに来たことがある。当時は近鉄経営の玉手山遊園地だった。規模の小さい牧歌的な遊園地で、手作り風が素敵だった。経営が成り立つのか心配だったが、案の定数年後に閉鎖され、柏原市立玉手山公園として生まれ変わっている。当時の遊具も残っていてなつかしい。
 
 久しぶりの訪問で、入り口がわからずウロウロする。玉手山の頂上近くに小林一茶の句碑がある。坂を必死に登り、汗だくになる。案内板を読むと、一茶の出身地は長野県柏原村、ここは柏原市ということで、不思議な縁を感じるとあったが。道明寺天満宮を訪れたのと同じ日に、ここまで来たらしい。すでに玉手山は景勝地として有名だった。新旧二つの句碑が建つ。
    
                     初蝉や 人松陰を したふころ

旧句碑

新句碑