大阪文学散歩もど記 〜糸屋町〜
中大江公園が都会の真ん中にある。比較的大きな公園。ベンチで一服するサラリーマン、犬の散歩、談笑するお年寄り、キャッチボールする親子、まさに都会の中のオアシスである。
公園の北の一角に、宇野浩二文学碑が建つ。 福岡で生まれた浩二は、三歳で父を失い、大阪市東区糸屋町に移転し、大阪で少年時代を過ごす。 碑に刻まれているのが、処女小説「清二郎 夢見る子」の一節。 大阪での生活を回顧した文章。ここ中大江公園は、浩二が過ごした糸屋町に位置する。