家隆塚
上町台地の奥まった場所に、鎌倉時代の歌人藤原家隆の墓がある。「日想観」を究めるために結んだ「夕陽庵」近くにある。地元の人は敬意と親しみを持って「かりゅうづか」と呼ぶ。この地から西に沈む勇を眺むれば、家隆の気持ちも少しはわかるかなと思い、夕暮れ時に訪れたが、あいにく夕立が来そうな悪天候だった。
ちぎりあれば 難波の里に やどりきて 波の入り日を 拝みつるかな
「夕陽丘」という地名は、家隆のこの歌に由来すると言われている。
近くの大江神社に「夕陽岡」の碑がある。
本当にここは大阪の都心なのかと疑ってしまうような、なんとも言えない静寂感に包まれている。
愛染堂を望む
大阪文学散歩もど記