大阪文学散歩もど記  〜越中井・マリア大聖堂〜

 すぐ近くにマリア大聖堂があり、聖堂前にガラシャ夫人像とキリシタン大名高山右近像が建つ。
 大聖堂の中に勝手に入らせてもらう。驚くほど大きな建物で、聖堂らしく美しいステンドグラスが埋め込まれている。空調設備もないのに、サーッと涼しい空気が漂う。あまりの美しさに息を飲み、立ちつくしていると、尼僧さんが通りかかり、ニコッと微笑んでくださった。

難波宮跡から東へしばらく行くと、越中井がある。細川忠興の邸跡で、この井戸が邸内にあった。石田三成が諸大名の妻子を人質にしようとした時、忠興夫人(ガラシャ夫人)はこれに従わず、自害したとの故事による。