大神神社

味酒(うまさけ) 三輪の祝の 山照らす 秋の黄葉(もみちば) 散らまく惜しも
                           (長屋王 8−1517)


大神神社のご神体は三輪山。古代より人々が敬い、慈しみ、恐れてきた山が本殿なのだ。みすぼらしい服装で、美しく掃き清められた玉砂利の上を、自転車押しながら歩く自分が恥ずかしい。
 「味酒(うまさけ)」が三輪山の枕詞。今も大きな酒樽がいくつも献納されている。山の辺の道の旅も、ここまで来ると少々疲れてきたが、人気のない広々とした境内にいると心が落ち着く。空が本当に美しい。

楽譜付きの歌碑なんて初めて見た。さすがに歌碑が集中する地域だけに、棟方志功氏の挿し絵入り歌碑、黛敏郎氏の楽譜付き歌碑と、個性豊かである。