2006年5月6日 葛城古道行ったり来たり

 奈良盆地東部の「山の辺の道」は有名だが、盆地の西縁にも「山の辺の道」がある。奈良と大阪の府県境にそびえる葛城・金剛山系。その山麓を縫うように葛城古道が続く。向こうの山の辺の道は人でいっぱいだろうが、こちらは人も少なく、本当にのんびりした風情を楽しむことができた。葛城古道は日本の神話時代から、最も古い文化の中心だったところで、古代ロマンを感じることができる。
 

今日は葛城川沿いの自転車道を走ります。
なかなか走りやすい自転車道ですが、アクセスが悪いためか、サイクリングの人はめったに見かけません。
レンゲ畑。
最大の弱点は、一般道と立体交差できていないことです。信号もないので、なかなか渡れません。
まっすぐ南へ続く道。葛城山も近づいて来ました。
近鉄大阪線と交差。
御所市役所です。手前は葛城川。
JR御所駅。
駅のすぐ近くに、レンガ作りの建物がありました。鉄道関係のものなのか、素性がよくわかりません。
国道をはさんで、近鉄御所駅があります。
いよいよ山麓へ向けて走ります。昨日でご用済みになった鯉のぼり君を干しているのでしょうか。
見事な廃屋。
鴨山口神社到着。名前の通り、葛城山の入口にあります。
鴨山口神社本殿。
金剛山も間近です。
野焼き風景。
道の端にあった、六地蔵石仏。
こんな素敵な道が続きます。
遠く吉野の山々を望む。
こちらは飛鳥方面。
九品寺到着。
ほんまやねえ・・・
牡丹が咲いていました。
ツツジの花。
美しい庭園があります。
紅葉の季節にまた来たいと思いました。
九品寺本堂。
行基菩薩開創の寺です。
本堂の屋根越しに、五条の町を望む。
本堂の裏に、おびただしい数の石仏が祀られています。
千体石仏といいます。南北朝時代に、南朝軍に殉じた人々を祀っているそうです。
実際には、千体以上あるらしい。
お顔は風化した物が多いのですが、エプロンがかわいらしいですね。
大和三山ビューポイント。
畝傍山を中央に、右に天香具山、左には耳成山。
素敵な野道が続きます。
一言主神社到着。
早くも紅葉が始まっていました。そんなわけないか。
ぼけ封じの至福の像。
一言主神は、願い事をひとつだけ聞いてくれます。「あのこと」をお願いしました。
大イチョウがあります。
幹の途中から乳房のようなものがたくさん垂れており、このイチョウにお祈りすると子どもを授かるそうです。黄葉の頃は、本当に見事です。
大和政権に抵抗した、土蜘蛛一族が封じ込められているそうです。
造り醤油屋さん。独特のいい香りがしてきましたがな。
長柄の集落に入ります。古い民家が軒を連ねています。
長柄神社。
長柄の集落。
重要文化財の中村家住宅。
中村家住宅。
お隣の造り酒屋さん。
長柄の集落。
葛城山を間近に見る。
飛行機雲発見。
極楽寺に到着。ふだんの世知辛い日常を忘れてしまいます。
極楽寺本堂。
山門が鐘楼にもなっている、珍しい造りです。
高鴨神社到着。全国のカモ社の本家にあたるそうです。
うっそうとした森の中にあります。
本殿手前の放生池。
宮司さんが育てたサクラソウを展示していました。
日本中の種類を集めているそうです。
葛城の道歴史文化館。
無料でゆっくりと休憩できます。そう言えば、今日回った寺社で拝観料を取る所は皆無でした。
いよいよ葛城古道ともお別れです。ここは風の森峠です。
風の森峠。ロマンチックな名前だなあ。
国道24号線まで下りてきました。風の森のバス停です。ここからずっと下り道が続きます。ふとメーターを見ると、55qが出ていました。こわかったよお・・・
葛城古道からは少し離れていますが、船宿寺に寄ります。小手毬の花が咲いています。
船宿寺到着。
ここは拝観料がいるので、山門から少しだけのぞかせてもらいました。
ツツジも満開まではもう少し。
御所駅近くまで戻ってきました。御所駅周辺にも、古く風格のある家がたくさんあります。
古い家が続きます。