磐 姫 陵 君が行き 日長くなりぬ 山たづね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ (磐姫皇后 2−85)
磐姫陵
仁徳天皇の皇后、磐姫は「古事記」の中で嫉妬深い女性として登場する。万葉集ではしおらしく天皇の帰りを待つ歌を残す。 皇后陵は陵墓の多い佐紀山の一画にあり、あたりは見晴らしもよく、風がやわらかく、古代人が道の向こうから歩いてきてもおかしくない風情がある。