芭蕉の場所を追いかけて(京都編)

金福寺と詩仙堂 の巻

鴨川沿いを北上します。京都の東、北白川の方に金福寺というお寺があります。芭蕉や蕪村に大いに関わりのあるお寺ということで、訪問が楽しみです。
鴨川沿いのお店が、競うように「床」を設置しています。京都を詠んだ芭蕉の句に、

〜川風や薄がき着たる夕涼み〜

という句があります。鴨川の河原で、薄柿色の粋な着物を着た男がいるよ。川風が涼しげだ。
 
さて、金福寺には芭蕉庵もあるそうです。早く見たいなあ。
今日はええ雲出てます。
金福寺はまだかなあ!
出町柳まで来ました。今日はええ雲出てます。
何と言っても、芭蕉ゆかりのお寺。金福寺はもうすぐです。
白川通りです。やったあ! 金福寺はすぐそこだぞお!
そろそろオチも見えてきましたかなあ?
ほらほら、その先を曲がったら金福寺だ!
よくがんばったな。
ガ〜ン! こういうオチやったんか! わかってたけど。
 
お寺にも夏休みがあるとは、知らなかったわ!
まあ、とにかく上まで行ってみましょう。
先客がお二人おられるようです。
ほんまに閉まってますね。先客は、東京から来られたというご婦人二人連れ。「拝観休止」に逆上されているところ。
私の姿を認めると、
「ちょっと、あなた。ちょうどいいわね。ご住職に頼んで、何とかしてもらってきてよ。私たち、東京から来たのよ。ちょっと、あなた・・・。」
何か、私のせいみたいになってきました。
ご住職にお願いしてみましたが、ダメでした。
門の隙間からカメラ突っ込んで、芭蕉庵の庭園を撮影してみました。
世が世なら、こんなに見学できたのに・・・

往生際悪いぞ。あきらめなさい。

しかし、「村山たか女」って誰やろ?
と言うわけで、仕方ないので、お隣の詩仙堂に来ました。
開いてました。入ります。
何と29年ぶりです。
わあっ! 何か長いものが動いてますがな。
庭園で有名なお寺ですね。
水流が弱く、なかなかシシおどせません。
詩仙堂を出ます。
叡電一乗寺駅通過。
「法」の字発見!
高野川を渡ります。
上御霊神社到着。入ります。
芭蕉翁の句碑です。

半日は神を友にや年忘れ
ということです。
元禄三年(1690年)の年の暮れに、この地で詠まれた句です。
次は、上京区寺町通りの阿弥陀寺です。入ります。

織田信長の本廟ということです。
ご本堂です。
芭蕉翁の句碑。

春立つや新年ふるき米五升

貞享元年(1684年)の作。
貧しいながらも新年を迎えた幸せを詠んだ句。江戸の芭蕉庵での作らしい。
さて帰りを急ぎます。
大本山相国寺。入りません。
同志社大学です。
入りません。
京都御苑に、少しだけ寄ります。
真夏の遠足でしょうか?
このコーヒー屋さんも、よく来ました。
入りません。
錦市場通過。